2019年のグランプリシリーズ、次はいよいよカナダ大会です。

この時期に、しきりに思い出す演技があります。

今から10年前のスケート・カナダ。

デニス・テン選手のショートプログラム、「Sing Sing Sing」です。

当時16歳だった彼の演技に、私は魅了されました。

有名なメロディーからではなく、トランペットのアドリブソロから入るのもびっくり。

難しいフレーズにぴったりと合わせたジャンプ。

迫力のあるステップ。

特にストレートライン・ステップは、ドラムのアドリブソロを使っています。

彼がまるで、ドラムを叩いているかのように進むステップは圧巻。

カナダの観客のみなさんもスタンディングオベーションでした。

これはすごい選手が現れた!!とワクワクしたのをしっかりと覚えています。

10年前の、彼との出会いを思い出して、今回はこのプログラムをご紹介いたします。